ItoMasakazu

  タイの仏教といえば、何を思い浮かべるでしょうか。     黄衣に身を包んだ比丘たち。   きらびやかに装飾された寺院。   空を突く、美しい姿の仏 ...

  森の修行寺での生活は、忘れられないことばかりです。   なかでも、頭陀行者と出会ったあの時のことは、深く私の記憶に残っています。   タイでは、十三の頭陀行が伝えられ ...

  出家生活自体が修行ではありますが、タイには特に瞑想修行をするためのお寺があります。   「森のお寺」です。   タイ語で「ワット・パー」と言いますが、日本でいえば、“ ...

  ある森のお寺でのとある朝。   先輩比丘のあとについて、日課である托鉢に出ました。   お寺から麓の村まで３０分ほどの距離を歩きます。     木 ...

  瞑想中に目は閉じるのでしょうか？   それとも、目は開けるのでしょうか？     瞑想実践経験者であれば、一度は抱く、とても素朴な疑問ではないでしょうか？ ...

  タイには、たくさんの瞑想法があります。   私がタイへ渡った当時、主に日本で知られていた上座仏教の瞑想法は、所謂“ヴィパッサナー瞑想”（マハーシ式の瞑想法）だけだったので、こん ...

  「それは、おまえのカルマ（業・行い）だよ！」   タイ人は、よくこのようなことを口にします。   カルマ（業・ごう、タイ語で『ガム』。「カルマ」のタイ語訛り。）とは、 ...

  上座仏教（南伝仏教、テーラワーダ仏教）と言うと、「戒律」というイメージを思い浮かべる方が多いのかもしれません。   確かに、嫌でも戒律を意識した生活を送ることになります。 &n ...

  出家生活は、たくさんの戒律に縛られた厳しい修行生活を送らなければならないから、さぞ苦痛だろうと思われがちですが、実はそうでもありません。   もちろん、戒律があるので、生活上の ...

  ◎年配の比丘でも、必ずしも目上の比丘とは限らない。   タイの仏教の世界は、年功序列ではありません。   比丘の序列は、出家順です。   1日でも、1時間で ...