今日は、感情との
つきあい方についてお伝えします。
実は、私も、
かなり苦労をしてきました。
そりゃあ、やっぱり、
自分の中の感情が蠢けば、
イラっとしますし、
顔にも出ます。
人として生きている以上は、
感情とどのようにつき合っていくかは、
大きな課題なんじゃないかと思います。
腹が立ったり、イライラしたり、
不安や恐れ、迷いや怒り・・・
これらは、
みんな感情です。
しかし、
冒頭で触れていますように、
安心しておだやかに
生きていける方法があるんです！
『怒らないことによって
怒りにうち勝て』
（※『ブッダ真理のことば』
岩波文庫 41頁 より引用）
『ダンマパダ』
という古い仏教の経典には、
このように示されているのですが・・・
そんなことって、
果たしてできるのでしょうか？
私は、
これを読んですぐに、
『そんなん、
できるわけないやん？』
そう思いました・・・。
私たちが抱えている
問題や課題の多くは怒りの感情に
端を発するものが少なくありません。
『怒らないことによって
怒りにうち勝て』
それは、
もちろんわかるのですが、
果たしてそのようなことが
この私に可能なのでしょうか？
もし、できるとしたら、
具体的にどのようにして
怒りにうち勝てば
いいというのでしょうか？
そんなに簡単に怒りの感情から
離れられるものなのでしょうか？
『そんなん、
できるわけないやん？』
という“できない”前提から
出発していますから、
疑念ばっかりの私です。
私たち人間は、他者とともに
生きていかなければなりません。
人間という動物は、
社会的な動物だからです。
他者とともに集団の中で
生きていくように
できているんですね。
他者と触れ合えば、
必ず感情が動きます。
必ず動くんです。
もう、これは、
人間の宿命です・・・。
私も随分と
怒りの感情には
悩まされてきました。
怒りの感情がなかったとしたら、
どれだけ楽になるだろうかと
何度思ったことでしょう・・・。
そんな私が怒りなどの感情に
それほど深く悩まなくなったのは、
戦わないようにしたからです。
えっ？
戦わないって？
そう思いましたよね？
それは、
事実は事実として、
受け入れるようにして
いったということなんです。
怒りの多くは、
相手への許せない強い気持ちを
ずっと持ち続けることにあります。
さらに、エンドレスに大きく
膨らませ続けていくところに
問題があります。
許せないがゆえに、
怒りの感情をいつまでも
持ち続ける破目となって、
何時間も、何ヵ月も、
下手をすると何年もの長い間、
怒りの炎と一緒にいる
ことになってしまうんです。
そんなの嫌ですよね？
何ヵ月もですよ？
下手をすると、
年単位ですよ？
相手に謝らせたい、
相手にわからせたい、
ギャフンといわせたい・・・
そんな感情で一杯ですが、
冷静になって考えてみると、
たとえ、
そのように思ってみたとしても、
また運よく
そのようにできたとしても、
問題解決にはなりません。
何の意味もないんです。
自分自身が苦しくて、
悔しい思いをするだけです。
無理無理感情を
抑え込むだけです。
そうでなければ、
大爆発してしまうか・・・です。
私があまり悩まなくなったのは、
そうした感情を抑え込むことなく、
逃げることも消し去ることも、
対立することも必要としない
方法を実践したからです。
『気づき』です。
そのような感情だって、
あったっていいじゃないかと
思えるようになったからです。
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
我慢を重ねたうえに
安らぎやおだやかさは
やっては来ません。
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
絶対に。
『気づき』は、
ただ事実を事実として、
ただ受け止めていく作業を
繰り返し実践していきます。
そこになぜ？
は不要です。
否定も
肯定もしません。
解釈しない、
分析しない、批判しない。
大切なのは、
今の自分の気持ちを
そのまま知っていくこと。
事実を事実として
受け止めていくこと。
そして、今、どのような
一歩を踏み出していくかです。
たったこれだけなんです。
だから、
私にもできたんです。
いやいや、私にだって
怒りの感情ですとか、
もうどうしようもない
感情はもちろんありますよ。
そんな聖人の
ような人じゃないです私は。
聖人になれるもんなら
なりたいですよね。
でもね、随分と楽に
つき合っていけるようになった
というのは確かなことなんです。
たとえ、怒りの感情が
生じてきたとしても、
その感情は、
そのうち変化して
いつかは滅していきます。
逆に永遠にずーっと
怒り続けることが
できる人なんていません。
そうした姿をよく見つめて、
焦らずにつき合っていくことです。
ゆっくりでいいんですよ。
『気づき』が自分に何を
もたらしてくれるのかを
よく知っていくことです。
感情と戦わないところに
おだやかさと安らかさが
展開されてくるんです。
是非とも、
あなたの実生活の中で
試してみてくださいね。
ほんの少しでもあなたの
お役に立つことができれば
とても嬉しく思います。
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