私たちが生活の中で
“妄信”していることって、
意外に多くあるんですね。
ですから、
事象を正しく観ていくことが
どれだけ大切なのかがわかります。
それがそのまま
“妄信”からの脱却へと
繋がっていくからです。
勝手な思い込み
ばかりしているから、
自分で自分を苦しめる
破目になってしまうんですね。
今日は、
そんな勝手な
思い込みのひとつ、
『この悩みは一生続くのか？』
ということに
ついてお伝えします。
悩んだ時や苦しい時って、
この状態が明日も明後日も
このままずっと一生
続いていくんじゃないかと
思ってしまいますよね。
でも、実は、
そんなはずはなくて、
ずっと続く
わけではありません。
いつも私が出す
『例え』なんですけれども、
それは、まるで、
お天気のようなもの、
大空に浮かんでいる
『雲』のようなものですよ
とお話ししています。
『雲』を思い
浮かべてみてください。
今、見ている『雲』は、
どんどんと留まることなく
形を変えていきます。
もう二度と今、
見ている『雲』の形を
見ることはありません。
刻一刻と常に形が
変わっていきます。
私たちの心の状態もまた
これと同じようなものなんです。
私たちの苦しみに
拍車をかけているのは、
今のこの苦しみの状態が
これからもずっとずっと・・・
もしかすると、この先、
一生ずっと続いていくと
思い込んでしまう
ところにあるんです。
その思い込みによって、
動きが取れなくなってしまったり、
次に踏み出すべき大切な一歩が
狂わされてしまってはいけません。
このような状態が
悩んでいる時であったり、
不安や心配に
苛まれている時の状態です。
そもそも、私たちの感情は、
先ほどの大空の『雲』のように
常に動いているものですから、
今の苦しみの状態自体が
ごくごく曖昧なもので、
確固たるものではないんですね。
とはいっても・・・
苦しみの最中にある時には、
なかなかそうは観ていくことが
できないかもしれませんが・・・
もしも、そんな辛い状況の
ど真ん中へと放り込まれた時は、
大空に浮かんでいる
『雲』のようなものなんだと
思うようにしてみてください。
きっと、重たかった心は、
比べ物にならないほど
とっても軽くなるはずです。
そのうち今あるこの状況も
少しずつ変わっていくはずです。
少し疲れた心を癒しながら、
じっとしているもよし。
しばらくの間、
様子をうかがうもよし。
嵐が過ぎ去るのを
待つのもよし。
あるいは、
嵐のなかを思いっきり
走り抜けるもよし。
私は今、
どのように対処していくのが
最も適切なのかの判断を育てて、
その力を磨いていく。
それが『瞑想』です。
しかし、今、
そのようなことを
言われたとしても、
ピンと来ないのでは
ないかと思います。
私も苦しかった当時、
このようなことを言われても
ピンと来なかったです。
なによりも重荷を降ろして
楽になりたかったからです。
ですから、
まずは心を楽にして
欲しいと思っています。
『瞑想』は、
そんな気持ちにも
しっかりと
応えてくれます。
『理解』と
『納得』は違います。
『理解』とは理屈で
解いていくことです。
つまり、頭で
わかるということです。
腑に落としてわかる
のとは全然違います。
リンゴの味は、
本で読んでも、
文章で説明されても、
頭でしかわかりませんし、
想像でしかわからないんです。
リンゴの味を知るには、
実際にリンゴを食べてみる
しかないんです。
それでこそ腑に落ちた
ということになります。
リンゴの味を頭で
考えていたとしても
わかるはずがありません。
『瞑想』の学びを
腑に落としていくには、
やっぱり実践するしか
他に方法はありません。
具体的な手段や行動を
“私自らが”
行っていかなければ
状況は何も変わっては
いかないのですから。
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《私の理念&使命》
微笑みの国・タイで学んだ仏教の生き方と
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