今回は、
『瞑想』を実践している人なら
比較的よく耳にする言葉である
『手放す』についてお話します。
あなたも、
『手放す』という表現って、
よく聞きますよね？
でも、具体的に
どうすることなのかが
よくわかりませんよね？
そうではありませんか？
なんだか『手放す』って、
籠の中の鳥が大空へと元気よく
はばたいていくかのような、
とっても晴れ渡っていて、
気分爽快！悩みはゼロ～！
みたいなイメージではありませんか？
実は、かつて私も、
『手放す』
という言葉に対して、
そんなイメージを
持っていました。
悩みが全部なくなって、
身も心もとっても軽くなって、
気分爽快で生きる！！
いつの間にか
そんな自分の姿を
想い描いていたんですね。
・・・ところが、
どれだけ頑張っても
そんな自分には全く近づかない。
悩みが消えるどころか、
心はさらに悶々として
重くて苦しくなるばかり。
どうして・・・こうなるの？
もう、何度、
思ったことか！
実は、これ、
大きな落とし穴なんです。
『手放す』
という抽象的な言葉に対して、
私が勝手なイメージを無限に
膨らませてしまった結果なんです。
わかりやすく言えば、
妄想していたんですね。
そんな調子では、どんどんと
言葉にできない抽象的な
イメージだけが膨らんでいくばかりで、
理想に近づけるはずもなく、
正体不明の苦しみだけが
大きくなっていくだけです。
それでは、『手放す』とは、
何を意味する言葉なのでしょうか？
『手放す』というのは、
何もしないことではありません。
興味や関心を持たなかったり、
関わらないようにする
といった意味でもありません。
私がイメージしたように
とっても心が軽くなったり、
気分爽快なことでもありません。
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『手放す』という言葉を
他の表現に言い換えるとすると、
自分勝手な感情に
巻き込まれないということなんです。
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こだわらないことや
とらわれないということです。
では、具体的に、
何をすることが『手放す』
ことなのでしょうか？
それは・・・
気づいて、
よく知ることです。
過去のことや未来のことを
考えるのではなくて、
“今ここに生きること”です。
『瞑想』で言う
『手放す』という言葉は、
こだわらないことだったり、
とらわれないことを
表現した言葉なんです。
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◆悩みはこれからも
無くなるわけではあません。
◆これを読み終わった後も、
明日も明後日も、これから先も、
大なり小なり必ず悩み現れます。
◆悩みといかに上手く向き合って、
いかに上手くつき合っていくかです。
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私は、悩みというものは、
いつかは綺麗サッパリと
無くせるものだと思っていました。
ところが、
悩みが無くなることは
これからもありません。
残念ながら。
無くならない悩みを
無くそうとすることで
さらに苦しんでしまう
ハメに陥ってしまいます。
悩みがない人生が
自然なのではなくて、
むしろ悩みがある人生のほうが
当たり前でごく自然な姿なんです。
悩んでいない人を
見たことがありますか？
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大切なことは、
先々のことは考え過ぎず、
今の私に実践できることを
今、実践していくことです。
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悩みは悩みとして、
気づいていくことで、
悩みそのものに
縛られなくなるんです。
それが『瞑想』の実践であり、
『気づき』の実践です。
注意深く、気づいて
よく知っていくんですね。
『気づき』を
育てていくことで、
おだやかさが心に
満ちていくはずです。
ぜひとも、実生活の中で
実践してみてくださいね。
きっと、あなたの心に
何らかの変化が
もたらされることでしょう。
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