新・タイ佛教修学記

瞑想中に呼吸が不自然になってしまうことへの対処方法

2020年7月29日

 

「瞑想していると呼吸が不自然になってしまいます。」

 

 

よくおうかがいするご質問です。

 

 

瞑想は、まず、姿勢を調えることと呼吸を調えることから始まります。

 

特に、私が実践している瞑想では、呼吸する際に感じる「感覚」に注目したり(アーナパーナサティ)、あるいは呼吸の際に腹部に現れる「膨らみ」と「縮み」の動きに注目する(マハーシ式の瞑想法)ことから始めます。

 

ですから、あまりにも呼吸に意識を向け過ぎてしまうと、かえって呼吸が不自然になってしまい、苦しくなってしまうことがあります。

 

 

これは、瞑想に慣れないうちは、誰にでもよく起こり得ることです。

 

 

そのような場合は、いつも呼吸をしているように、何も考えずにごく普通に呼吸するようにしてください。

 

瞑想するからと言って、特別なことを実践するわけではありません。

 

ついつい、長く呼吸をしなければ・・・、呼吸を調えなければ・・・、腹式呼吸をしなければ・・・などと考えがちですが、いつも通りに呼吸をすればいいのです。

 

 

気持ちを楽にして、静かな時間を持つ。

 

そのような感じで、楽な気持ちで取り組むようにしてください。

 

 

すると、特に意識をしなくても、ごく自然に呼吸が整ってくるはずです。

 

呼吸が整ってくると、自然に長くゆっくりとした呼吸となり、深い呼吸とになってくるはずです。

 

そして、ごく自然なかたちで腹式呼吸となってきます。

 

 

この段階まで整ってくると、呼吸する際に感じる「感覚」、あるいは呼吸の際に腹部に現れる「膨らみ」と「縮み」の動きをとらえることができるようになってきます。

 

 

呼吸を調えて、心を調えることが目的なのに、苦しくなっていたのでは本末転倒です。

 

 

瞑想法の要点を守ることや指示や指導に従った実践を行うことはとても大切なことですけれども、こうしないといけない・・・と考え過ぎてしまうと、苦しくなってしまうことがあります。

 

 

どうしても気になることや、戸惑うことがあれば、遠慮することなく、すぐに瞑想の指導者の方に確認するようにしてください。

 

問題をそのままにして進めていくことは禁物です。

 

その指導者の方も、きっと越えて来られた道です。

 

 

気持ちを楽にして瞑想に取り組んでいくことが大切です。

 

 

(『瞑想中に呼吸が不自然になってしまうことへの対処方法』)

 

 

タイで“瞑想”修行

日本で“迷走”修行

 

タイの森のお寺で3年間出家

“瞑想”から“迷走” そして“瞑想”へ

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