新・タイ佛教修学記

お金がないと生きていけない

2020年6月27日

 

今さら何を言い出すのかと思われましたか?

 

日本の社会の構造は、まずは、働くことが前提となっています。

 

職に就いて、お金を稼いでいなければ、“一人前”とは認められないのが日本の社会なのです。

 

 

逆に言えば、仕事をして、お金を稼いでいなければ、一人前の人間ではないと言っても過言ではありません。

 

 

そして、もうひとつ。

 

働いていなければ、全く動くことができないようになっています。

 

 

例えば・・・

 

 

アパートを借りることもできません。

 

医者にかかることもできません。

 

外出することもできません。

 

靴も買えませんし、服も買えません。

 

毎日の食べ物や飲み物さえも買えません。

 

 

・・・すべてがお金です。

 

 

いい会社へ入って、安定した給料を得る。

 

両親の言っていたことが今さらながらに納得できました。

 

 

お金、お金って、世の中、お金だけが幸せではないだろうと両親の言葉に反感を抱いた時期もありました。

 

しかし、日本の社会では、お金がないと生きていけません。

 

 

それが現実です。

 

 

「お金を稼ぐ」ことが日本の社会生活の基礎となっていて、全ての基盤となっているのが現代日本の“社会”です。

 

“先立つものが・・・”とよく言いますが、やっぱりまずは「お金」なのです。

 

 

いや違う!

 

お金などなくても生活できる!

 

 

・・・そのような声が聞こえてくるかもしれません。

 

そうした生き方もできるのかもしれませんが、はたしてお金を一円も使わずに、今日一日を過ごすことができるでしょうか?

 

大部分の人にとっては、容易ではないはずです。

 

数日間だけなら、お金を使わずに生活できるかもしれません。

 

しかし、継続的に、かつ長期的にとなれば、やはり不可能なのではないかと思います。

 

 

一日中部屋の中に籠もっていればよい、どこへも行かなければよい、と反論されるかもしれません。

 

しかし、よく身の回りを見渡してみると、水道の蛇口をひねって、水を一口飲んだとしてもお金がかかっています。

 

トイレへ行って紙を使って、水を流せば、それもやはりお金です。

 

電気をつけてもお金。

 

テレビをつけてもお金。

 

エアコンをつけてもお金、パソコンを起動させてもお金・・・

 

 

身の回りのもの全てにおいてお金がかかっています。

 

 

「ゼロ円」で生活をするというテレビ番組があるようですが、それは現実的には、非常に困難です。

 

100%自給自足の生活というのも、現代社会においては限りなく不可能に近いと言ってもいいでしょう。

 

 

自給自足が無理なのであれば、お金を稼いで生活していかなければならないということになります。

 

 

「お金がなければ生きていけない」

 

 

・・・それが現実です。

 

 

お前は阿呆か?

 

どれだけ甘やかされた育ち方をしてきた奴なのか?

 

 

そのように思われる方がいるかもしれません。

 

普通であれば、誰もが常識的に身につけていることです。

 

 

しかし、私はこの時になって、はじめて痛感させられたのでした・・・。

 

実に情けないことです。

 

 

(『お金がないと生きていけない』)

 

 

タイで“瞑想”修行

日本で“迷走”修行

 

タイの森のお寺で3年間出家

“瞑想”から“迷走” そして“瞑想”へ

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