私がお伝えしている『瞑想』は、
ヴィパッサナーの『瞑想』です。
ヴィパッサナーの『瞑想』は、
現実を現実として受け止めていきます。
ここが大きなポイントです。
現実を現実として
受け止めていくからこそ、
現実を真正面から
受容していく『力』が
養われていくんです。
そして、その『力』が
適切な行動力へと
繋がっていきます。
今日のブログでは、
なぜ『瞑想』によって、
現実を受け止める力がつくのか？
についてお伝えしていきます。
突然ですが、
現実を受け止めていくとは、
具体的にどうしていくことを
言うのでしょうか？
現実を受け止める
力が高まる。
現実の受容力が
高まる。
このような言葉を聞いて、
何を思い浮かべましたか・・・？
現実というのは、
何もどこか遠くに
あるものでもありませんし、
私とは別に
あるものでもないんですね。
今の私の姿のことですし、
今の私の状態のことです。
今のこの私に注意深く
よく知っている状態を
『気づき』と言います。
これは、
いつも私の講座のなかで
お伝えしていることですが・・・
『気づき』とは、
何をすることなのか？
仏典には、
このように説明されています。
◆立っている時は、『立っている』と知る
◆歩いている時は、『歩いている』と知る
（出典：『大念処経』身随観 威儀の部）
自身の姿を
そのまま観ていくこと。
そのままを知る
ということです。
身体の状態も、
心の動きも、
そのままをよく知って、
そのままを観察していく。
その第一歩が『気づき』であり、
それがそのまま『瞑想』です。
今、現在の自身の心と身体の
変化そのものが『現実』です。
さらに、
私を取り囲んでいる周囲の
環境の影響を受けて、
どのような心の動きがあったのかを
よく知っていくことでもあります。
一見すると、
周囲の環境のことは
自身とは関係がないように
感じられますが、
実は、心の動きなんです。
捉えているのは、
自身の心ですからね。
ですから、
自身の心の動きを観ていくことが
『現実』を観ていくことなんです。
『現実』＝自身の状態を
把握していくことによって、
次に踏み出す一歩が変わるんです。
自身の状態を
よく把握することで、
自覚が生まれて選択が
変わって来るんです。
時には、
どうしようもない現実に
ぶち当たることがあります。
人間関係であったり、
家庭の問題であったり、
金銭の問題であったり・・・
あるいは、
人生の問題である
かもしれませんし、
生死にかかわる問題で
あるかもしれません。
究極のところで言えば、
老い、病い、死という
問題があります。
究極と言いましたけれども、
これらは私たち全員が
100％必ず出会う問題です。
いつかどこかで
必ずぶち当たります。
最初から
わかっているんです。
ぶち当たってから、
私、知りませんでした・・・
では通用しないんです。
私、ダメなんです・・・
なんてことを言ったとしても、
もう、どうにもならないんです。
現実は現実です。
避けては通れませんし、
逃げることも隠れることも
できないんです。
嘆き悲しんでも
どうにもならないんです。
自分で向き合って、
自分で対処していかないと
いけないんです。
どのような形であっても、
“自分で”越えていかないと
いけないんです。
さぁ、
いかがでしょうか？
このような『現実』に出会って、
ジタバタするだけでしょうか？
ジタバタしようがしまいが、
大きな問題から小さな問題まで、
どうにもならない問題は、
私たちの日常生活のなかで
誰もが必ず100％出会います。
そのような時に
どのように向き合うのかが
試されるんです。
もしかしたら、
このブログを読み終わってすぐに
何らかの問題に出会うかもしれません。
その時、
あなたは、どうしますか？
現実の受容力を高めて
いくということがそのまま
現実への対応力を高めて
いくということになります。
『瞑想』というのは、
身近なところで言えば、
メンタルの安定や
精神の調和に始まって、
生活が調ってきて、
心の在り方が変わってきます。
冷静に自身の立ち位置を把握して、
適切に行動していくことに繋がりますし、
大きな問題で言えば、
人生の問題や生死の問題をも
越えていくことに繋がっていくものです。
だから、
私にとっての『瞑想』は、
ヴィパッサナーでいといけなんです。
実践する意義が十分に
あるとは思いませんか？
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《私の理念&使命》
微笑みの国・タイで学んだ仏教の生き方と
正統な仏教の『瞑想』を人生の基盤として、
私たちがより明るくて、よりおだやかに
生きるための確かな道を伝えていくことです
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