その後・・・出家に向けて様々な人をたずね歩きました。
本の著者に連絡を取りました。
電話をかけて、手紙を出しました。
名簿を引っ張り出してきて、お世話になった大学の教授とも連絡を取りました。
・・・現在は、個人情報保護の関係で不可能かもしれませんが、比較的緩やかだった当時は可能でした。
日本の各地で開かれている上座仏教の瞑想会へも足を運びました。
情報収集のため、また瞑想についての基礎知識を日本語で身につけておきたいと考えたからです。
上座仏教圏の仏教事情やそれぞれの国の事情についても調べました。
タイやミャンマーには、一時出家の習慣があって、誰もが出家を経験すること。
(※一時出家・・・男性は、一生に一度は寺院に入って出家をして比丘となる習慣のこと。)
同じ上座仏教国であっても、スリランカだけはやや事情が異なること。
スリランカには、一時出家の習慣がなく、多くは一度出家をしたら、一生比丘を続けるということ。
それゆえ、スリランカでは外国人の出家は事例が少ないらしいということ。
タイとミャンマーとでは、タイのほうが政情が安定しているということ。
タイには日本の企業も多く、たくさんの日本人が在住しているということなど。
多くの方との出会いにも恵まれました。
本当に多方面に渡る人脈をたどって、タイやスリランカで修学をされた経験を持つ方を紹介していただき、実際に会うことができたことは幸運でした。
ある著名な本の著者の方から直接お話をうかがえたことや、タイで生活をされている日本人でタイの大学で講師をされている方とも連絡を取ることができたのも幸運でした。
タイで出家をされた日本人比丘の方とも会う機会に恵まれました。
政情が安定していて、日本人にとって入国しやすい国。
外国人にも広く出家の道が開かれていて、外国人比丘もたくさんいる国。
そして、仏教や瞑想を学ぶ人を応援してくれる国。
それが「タイ」という国でした。
まさに東奔西走の日々でした。
そのようななか、やっとの思いでタイのお寺に取り次いでくださる方と出会うことができたのでした。
本当に幸運でした!
こうしてタイという国とお寺につながることができました。
求道の一心でタイへ渡る決意を固めました。
いや、すでになんの迷いもありませんでした。
未知の国・タイへ・・・
ひとり旅立ちました。
(『タイへひとり旅立つ』)
タイで“瞑想”修行
日本で“迷走”修行
タイの森のお寺で3年間出家
“瞑想”修行と“迷走”修行を経て
おだやかな人生へとたどり着くまでの
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