『私、妄想癖があるんです。
それを何とかしたいんです。』
このようにご相談に
来られる方がいらっしゃいます。
ご相談としては、
比較的よくあるケースです・・・
妄想癖があると
言っておられる時点で
まずは、前進です。
本当に妄想癖がある人は、
そのようには言いませんので。
妄想癖があること自体に
全く気がついていませんし、
そもそも自覚がないからです。
人は誰でも
多かれ少なかれ
妄想癖があるものです。
みんな自分の
妄想の小説の中を
生きています。
まずは、
その自覚が必要です。
これは小説なんだという
自覚があるからこそ、
次の確かな一歩を踏み出す
ことができるのですから。
誰だってわかっているのに
敢えて苦労をするような
選択肢は選ばないでしょう。
『瞑想』は、
そうした妄想の小説の世界から
脱却していくための実践です。
重要なのは、
思い描くことそのものが
いけないのではなくて、
思い描いていることに
全く気づいていないことが
いけないんです。
気づいて
よく知っていくことが
大切なんですね。
よくおちいってしまうのが、
妄想そのものが『ダメ前提』に
なってしまっていることです。
そうではなくて、
『ダメ前提』で接しない
ということが大切な
ポイントになります。
ご相談としてよくあるのが、
過去の記憶やストーリーに
引きずられてしまう、
というケースです。
これも、
過去の記憶やストーリーに
引きずられることが『ダメ前提』に
なってしまっています。
過去の記憶やストーリーに
引きずられることがあったとしても、
それ自体が『ダメ』なのではなくて、
引きずられているということに
『気づく』ようにすることです。
苦しくて辛い
思いをしてしまうのは、
ひたすら過去を
否定することしかしていませんし、
過去を否定することしか
考えていないからです。
そして、
過去の記憶やストーリーを
考えることそのものが
はじめから『ダメ前提』で、
考えてはいけない、
考えないようにしようという
強い思いがはたらいてしまっています。
もう一度言いますね。
『ダメ前提』
ではないんです。
『ダメ前提』で
接しないようにしましょう。
別に何を考えたって
問題ないんです。
過去を否定する
気持ちがあったって
全然いいんです。
考えていることに
『気づく』。
否定していることに
『気づく』ことです。
『ダメ前提』な考え方ですと、
心がさらに重たくなって、
さらにプレッシャーがかかります。
考えてもいいんだ、
否定してもいいんだと
とらえるようにしていったら、
とても心が楽になるはずです。
そして、
すごく心がとても
軽くなるはずです。
『気づきの瞑想』を
重ねていくことで、
捉え方が
変容していきます。
人にはいろいろな感情が
たくさんありますが、
そうしたいろいろな感情と
なんの違和感もなく
同居していくことができる
ようになっていきます。
そんな気持ちがあっては
ダメだ、ダメだ、ダメだ・・・
という思いが思いっきり
自分自身を苦しめているんです。
そんな気持ちだってあるよね、
そんな気持ちもあっていいよね・・・
と受け取っていけば、
心はとてもおだやかで
安らかになっていきますよ。
あっていいんです。
だって、
人間なのですから。
人間には、感情があって
当たり前なのですから。
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