時々、先生の言葉を
思い出すことがあります。
そして、
その先生の言葉は、
たくさんのことを私に
教え諭してくれるのでした。
時に先生の言葉は、
私の頭をカチ割ってくれます。
全く思いもしないことを
言われることがありました。
私がタイで師事していた
『瞑想』の先生がポツリと
私に言った言葉がありました・・・
『瞑想なんかやったって、
なんにも変わらないからね。
やらないよりは
やったほうがマシな程度だね。』
この言葉には
ビックリしました。
『瞑想』をやって
何にも変わらないのなら、
一体、何のために『瞑想』を
実践しているというのでしょうか？
私は、
先生が何をおっしゃっているのか
全くわけがわかりませんでした。
しかし、その後・・・
先生がおっしゃった通り、
本当に何にも変わりませんでした。
嗚呼・・・
先生の言葉は
やっぱり正しかったんだ・・・
そののちの
お話ではありますが、
そのように思いました。
この言葉のインパクトが
あまりにも強過ぎて、
先生に何を質問した時に
このように言われたのかは
全部忘れてしまいました。
しかし、
先生のこの言葉だけは
今でも鮮明に覚えているんです。
変わりたい。
何かを得たい。
何者かになりたい。
私は、
そのような思いを
あまりにも強くつかみ
過ぎていたのかもしれせん。
強過ぎる私の思いが
いつの間にか自分勝手な
『理想像』
を作り上げてしまっていて、
そこに執着していたのでした。
きっと、
こうなるに違いない。
きっと、
こうなっているだろう。
ああなって
いないといけない。
ああならないと
いけない。
こんな具合にでしょうか・・・
こだわりですとか、
執着ですとかを、
少しずつ少しずつ
手放していくための
心のトレーニングが
『瞑想』なのに、、、です。
いつの間にか・・・
手放そうとすればするほど
懸命になればなるほど、
全くそれができなくて、
ただ手放したいという
思いにだけにとらわれてしまう
ようになっていたようです。
ものごとを
継続していくうえでは、
目標や理想を持つことや
何かしらの『成果』を得ていく
所謂“成功体験”はとても大切です。
しかし、
そのようなものには
脇目も振らずに、
ただひたすら歩みを
進めていくところに一筋の
“光明”が差し込んできます。
私は、今までの経験から
そのように感じています。
この過程は、
決して生やさしい
ものではありませんが、
そこに耐えられるかどうかが
継続のうえでの勝負どころと
なるのでしょう。
ここでは私の『瞑想』に
ついてのお話を書きましたが、
これはどのような分野に
ついても言えることです。
また、
何についても
言えることです。
一度立ち止まって、
つかみ過ぎていないかを
振り返ってみることも
また必要なことですね。
少し力を抜いて
握っていたものを離した
その瞬間に・・・
“ぱぁーーーっ”
と開けてくるものが
必ずあるはずです。
先生が話されていたことが
ストンと腑に落ちた瞬間でした。
あなたは、
いかがでしょうか？
何かをつかみ過ぎている
ということはありませんか？
何かに行き詰まっている時、
握り過ぎている何かが
あるかもしれません。
そんな時は、
自分勝手な理想像から離れてみると
何かが開けてくるかもしれません。
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《私の理念&使命》
微笑みの国・タイで学んだ仏教の生き方と
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生きるための確かな道を伝えていくことです
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